アシタカラホンキ! 野口三休 が語る【くさのねフェス2019】
2019年8月31日(土)
千葉県佐倉市で大型野外音楽イベント【くさのねフェス2019】が開催されます。
今年で第3回目を迎えるくさのねフェス2019。
アシタカラホンキ! Vo/Gt/Key 野口 三休さん、
くさのねフェス実行委員会 会長 シラハタ ノブユキさん
にインタビュー。
左から、くさのねフェス実行委員会 会長 シラハタ ノブユキさん、アシタカラホンキ! Vo/Gt/Key 野口 三休さん
第1回は行政主導、第2回は民間(有志による実行委員会)主導で行われた
異例の経歴を持つ くさのねフェス の魅力や今年にかける想いを聞いてきました。
――――くさのねフェスには何回目の出演になるんですか?
3年連続3回目です 。
初回はバンドではなくてソロでのステージだったんです。
バンドとしては去年が初のステージでしたね。
――――フェス自体はよく行かれるんですか?
僕は『フェスは出る側でいたい』と思っていて。
なるべく行かないようにしているんです。つまんないこだわりかもしれませんが 。
『呼ばれたフェスは、見に行けるようになるな』って感じですかね。
どうしてもリスナーだけの立場では見られないことがあって。 アーティスト側だと 。
ライターさんも、きっとそうですよね?
コラムとか記事とか読む時に、「こういった書き方をするのかー」とか「このテーマに対して、この角度でくるのか!」とか見ちゃいますよね?それと同じです。
――――みんな帰れなくなる?!くさのねフェスでの大事件
第1回目くさのねフェスの話なんですけど
フェスって、各アーティストの持ち時間があるじゃないですか?
中盤ぐらい時点で、持ち時間がめちゃくちゃ押してた んですよ。
このままのペースで進行すると、
トリの Halo at 四畳半 の演奏時間がまるまる無くなるぐらいの勢いで。
来てくれたお客さんは、会場から駅までの最終バスの時間もあるし。
会場のくさぶえの丘って、森の中にあるので日が沈むと真っ暗になるんですよね。
記念すべき第1回目のくさのねフェスで、
『帰れないお客さんが出現、真っ暗な森の中で野宿』なんて事態になったら
二度と野外フェスできなくなっちゃうじゃないですか。
これは本格的にマズい。
僕とD-SKIN、カグライフ、ひとりぼっち秀吉BANDの4バンドで相談したんです。
『演奏時間を5分ずつカットしよう』
そうみんなで決めて、ステージ転換の時間とかを調整して ON TIME まで戻したんですよ。
印象的だったのは、4バンドみんなが
「初年度で最終バスの時間をオーバーして帰れない人が出てくるっていうのは絶対に避けたい。来年できなくなってしまうかもしれない」
という、共通した危機感を持っていたことですね。
この話をみんなに提案した時に
「じゃあ、やりますか」
といった具合で
特にそこから詳しい話をしなくても「どういう段取りで時間を巻いていこうか」 という話がスムーズに進んだのは面白かったですね
――――脱退したメンバーと、ステージで再開
去年はうちのメンバー、ドラムが脱退したんです。
そのメンバーとは、『くさのねフェスに出たいよね』っていう話をずっとしていたのです。
第1回目のくさのねフェス、私はソロで出演しましたが、残念ながらバンドとしては出演できなかったんです。
そして第2回目のくさのねフェス。
ドラムが脱退した直後に、くさのねフェスへの出演が決まったんですよ。
脱退したメンバーと『くさのねフェスに出たいよね』と話していた憧れのステージ。
当日、会場でバッタリ会ったんですよ!
なんと、くさのねフェスの撮影スタッフとして俺たちのステージを担当する事になって。
しかもそれは、僕らがカメラマンとして選んだわけではなくて
くさのねフェスの、オフィシャルカメラマンとして選ばれたうちの一人だったんです。
全くの偶然ですね。巡り合わせみたいなものを感じました。
ステージに立って、一番最初に挨拶をする時。
そいつに向かって
「俺らのことを、1番カッコよく撮れよ」
と言ってステージを始めた。
とても印象深かったですね。
――――っていうか、チケット代が高くなってない??
くさのねフェスのチケット代って、第1回目の時は会場となる「くさぶえの丘」の入園料だけで、無料みたいなもんだったじゃないですか?
行政主催のイベントという理由かもしれない。
そして第2回目は2,000円。今年は4,000円。
今年のチケット代4,000円っていうのは、どういった受け取られ方をするのか気になりますよね。
他の出演者の方はなかなか聞けないけど、観に来る方や、クラウドファンディング参加者の方は気になっていると思うので。
僕が聞こうと思います。
シラハタさん、チケット代が上がった理由って何故なんですか?
いろいろな要素がありますね。
昨年と比べ、ステージを増やした
というのが1点。
それと
出演して頂けるアーティストが変わった
ことも大きいですね。
関わるスタッフの人数も増えていますしね。
くさのねフェスの価値を上げなければいけないと考えた時に、
アーティストの環境によるところがありますが、単純にお礼の気持ち、と、地元出演者には頑張ってほしい、という気持ちで、ギャランティを可能な限り、お支払い出来るようなイベントにしなければと。
それに伴って、音響機材の見直しとか、ステージ現場スタッフの機動力をより高める等、アップデートを行ったというのが理由ですね。
――――野口三休が考える、フェスとライブハウスの違い
まだ手探りというのはあるんですけど、違うものということだけはわかるんです。
何て言うんですかね、同じように見えて全然違う。
ライブをするっていう事自体は変わらない。
陸上競技で例えるなら、競技場のトラックで走るのと、コンクリートの上を走るぐらいの違いですかね。
ライブハウスとは本当に別物ですね。
それの答えを今だに探しているんです。
不思議なんですよね、今年が3年目なんですけど。
本当に全然見つからないんですよ。
去年とかはちょっと考えが違ったんですよね。
ライブハウスというものは、草野球をやっている河川敷のグラウンド。
そして、フェスは球場。
みたいな感じなのかなとも思っいたのですが
そうでもねーぞ
っていうのをすごく感じるようになって。
最初はそういう風に見ていたんですよ。
ライブハウスという河川敷で試合をして、野球場という本番で試合をする。
野球をやるという事は変わらないけれども。
河川敷のグラウンドが無くなったら、球場で野球を出来るような子供達がいなくなるような感覚もどこかであった。
でも実際に自分がバンドとして出てみた時に、これはゴールのようでゴールじゃ全然ないなと思ったんです。
きっとそれはフェスに出たバンドは、みんな感じるんじゃないかな。
サマーソニックとかフジロックとかを、ある種ゴールのように捉えているバンドマンは多いです。
一昔前だったら「音楽やってる」と言うと、親戚のおばちゃんが「紅白いつ出るの?」って聞いてくるじゃないですか。まさにそんな感覚ですよね。
「フェス」というものを、そう捉えている自分がいたけれども
実際に出演してみると、いやこれは違う。という事をすごく感じましたね。
――――よくある音楽フェスとくさのねフェスの違い
やっている事とか、形態とかを見たら大差は無いです。
今や全国各地にフェスがあります。
音楽を主軸にしたお祭りという意味では、
「それぞれが同じようでそれぞれが違う」と運営側は感じているでしょう。
ですが、シンプルにリスナー目線で言えば「地元でやってるかやってないか」ぐらいの違いでしかない。
今、くさのねフェス独自の何かができているかと、恐らくそれは、まだできていないと思う。
これからようやく3回目を経て、4回、5回と進んだ時に
自分たちが思ってもいないような答えを、お客さんが作ってくれるんじゃないかって思うんですよ。
きっと、狙って作るようなもんじゃないんですよね。独自性って。
――――超個人的に、絶対観たいアーティストを3つを教えてください。
そうですね、個人的にだと
ですね。
中村 中は、古くからサンストに縁があるアーティスト。
離れて時間が経つのですが、中村 中が久しぶりに帰ってきて『何を感じるのか』っていうのを生で見ていたいんですよ。
ステージの上でどんな顔をするのか というのは興味がある。観たいですね。
Damn DriveとHalo at 四畳半については、
2組ともサンストをホームにしていて。
1年目2年目と、ずっとトリを演奏したHalo at 四畳半
1年目2年目と、ずっとトリを狙っていたDamn Drive
そして、今年3年目。
次世代だと思ってるんですよ、Damn Driveは。
Halo at 四畳半の後輩であって。
そこの比較をしたいなー。
ヘッドライナーを担うもの。
多分お互いに自負があるんですよね、
『次を担っていくのは俺らだ』という気持ちがあると思うし。
なので、この3組が個人的に観たいアーティストです。
――――アシタカラホンキ!のステージに注目
一貫してバンドを組んだ時からなんですけど
僕らが言えることは、たったひとつなんです。
一緒に音楽を楽しみましょう
これをずっと言い続けています。
音楽の楽しみ方は人それぞれあると思います 。
それを揃える必要はないけれど、
くさのねフェスの会場で、一緒に音楽を楽しめたら。
それは最高かなって思います。
アシタカラホンキ!
Vo,Gt.Key 野口 三休 / Gt,Cho シューヘイ
Ba,Cho あしたからげんき
PROFILE
千葉県佐倉市発・日常系ロックバンド アシタカラホンキ!
切なさと日常が詰め込まれた歌詞とそれを乗せるどこか懐かしく柔らかいメロディー、
ボーダーレスなメンバーから生まれる熱量のあるライブを武器に関東圏を中心にライブ活動中。
Sound Stream sakuraをホームとしており今年2月には3度目となる自主企画『元平合戦』を無事成功に収め、秋には自身初となるミニアルバムの発表を控えている。
メンバーの音楽ルーツの拠点とも言える佐倉で行われる野外フェスに出演できること、本当に光栄に思います。
昨年は出演することで精一杯でしたが、今年は一緒に成長できればなと。
佐倉の音楽を精一杯鳴らしたいと思います。あとはめちゃくちゃ楽しみましょう。
シラハタ ノブユキ
PROFILE
千葉県佐倉市(志津)にて、今年7月で19年を迎えるライブハウスSound Stream sakura代表のシラハタです!そして、くさのねフェス実行委員会 会長となりました。
市制60周年イベントや、初めての民間の実行委員会主催フェス運営に携わり、今年2回目となる、くさのねフェス2019に向け動き始めました。
佐倉市で産まれたフェスを夏の風物詩にしていくべく、クラウドファンディングにて支援の呼びかけ、活動の必要性を伝えています。くさのねフェス公式サイト:http://sakura-kusanone.com/
くさのねフェスFacebookページ:https://www.facebook.com/kusanonefes/
シラハタ ノブユキ Twitter:https://twitter.com/nobu_shirahata
「くさのねフェス」とは?
2017年9月3日(日) に誕生した、千葉県佐倉市初の大型野外音楽イベント。
佐倉市主催、会場は、草ぶえの丘で開催され、準備期間約3ヶ月という過密スケジュールの中、約1700 人の来場者が草ぶえの丘を訪れ、夏の終わりのひとときを全29 組の出演者、出店数30 店舗の関係者と一体となって過ごす、素晴らしいイベントとなりました。
2018年は、有志による実行委員会に運営が移り、規模も拡大して3ステージに42組の出演者が登場。チケット有料化、そしてあいにくの雨模様にもかかわらず、約1500人の来場者が訪れました。
そして、今年2019年も開催決定!
※2019年6月26日(水)午後11:00まで
くさのねフェス2019 概要
日時:2019年8月31日(Sat)
会場:佐倉 草ぶえの丘
主催:くさのねフェスティバル実行委員会
共催:佐倉市
後援・協力:(公社)佐倉市観光協会 / 佐倉商工会議所 / 島村楽器(株) / タワーレコード / ケーブルネット296 / 新星堂 / (株)伊藤楽器 / (株)ふくろうエフエム / bayfm / TSUTAYA佐倉店 / 千葉県商工会議所青年部連合会 / 千葉テレビ放送(株)
クラウドファンディングも実施します!
期間:2019年3月28日(Thu)~6月26日(Wed)
https://readyfor.jp/projects/kusanonefes2019
くさのねフェスティバル実行委員会
くさのねフェスティバル実行委員会 事務局
(Sound Stream sakura内)
TEL:043-463-5963(15:00〜22:00)